執筆:歯科感染管理協会 編集部 / 監修:長谷川雅代(歯科衛生士・教育委員長)
医療現場で頻繁に使用されている滅菌バッグ。歯科医療従事者の私たちも正しい知識を持って滅菌バッグを扱えるようになっておきましょう。滅菌バッグに関する情報をまとめてあります。
間違いやすい名称
間違って覚えられていることが多いのが名称。滅菌パック、滅菌バックなど、さまざまな呼び方を耳にしますが、正しくはSterilization bagですから、『滅菌バッグ』と呼ぶのが正しいです。
何のために使用するの?
無菌保証レベルになった器具を『保管する』ため。無菌保存するために使用する袋です。「滅菌するから滅菌バッグに入れる」のではなく、「無菌保存をしたいので、滅菌バッグに入れて滅菌する」のです。
(タービンを滅菌する場合は滅菌器のチャンパー(内缶)がオイルで汚れないようにするための意味も兼ねて滅菌バッグに入れる場合もあります。)
患者さんの前で開封することは、無菌にしてある(清潔な)器具を使用しますよ。と、安心していただく操作です。残念なことに滅菌バッグ開封をパフォーマンス的に考えている人も中にはいます。それならいっそうのこと、清潔なフリをするのではなく、自信を持って器材処理を行い、本来の滅菌バッグの目的をしっかりと知って使用しましょう。
監修
長谷川 雅代
歯科感染管理協会 教育委員長 / 監修責任者
歯科衛生士(33年)
1993年堺歯科衛生士専門学校卒。30年以上の臨床経験を持ち、現在も臨床に立ち続けることで「歯科医院の今」を熟知する。その豊富な知見を強みに、スタッフ教育や院内環境の改善に携わる。DHマネジメント協会に所属し、新人教育や標準予防策に基づく意識改革を提案する専門家として全国で研修を行う。理想論に留まらない、現場を知るからこそ可能な実践的感染管理システムの構築とマニュアル整備に注力している。

