協会について

ごあいさつ

歯科医療は乳幼児から高齢者まで口腔内の健康を守り、生涯自分の歯で美味しく食事ができ、話せる喜びをもって豊かな生活を送ることを目標にしています。その目標に寄り添う

ために歯科医療従事者は日々知識と技術の向上に努めています。一方、治療だけでなく、定期的なメンテナンスで自分の歯を守るために歯科医院に通う人も増加してきました。

そうした歯科医療現場で医療を提供する私たちには、どのような状況下においても守るべき2つの環境があります。ひとつは「患者さんへ安全・安心な環境下での医療提供」です。管理された清潔な環境での医療提供こそが医療の基本姿勢です。そしてもうひとつは「歯科医療従事者の安全・安心な職場環境」です。医療を提供する私たちが自ら安全で安心な環境を作り、維持することも医療提供の基本姿勢だと考えます。

現在の医療現場では1996年に米国疾病予防センター(CDC)が提唱した標準予防策

(スタンダードプリコーション)の考えをもとに医療サービスが提供されています。

これはスクリーニング検査により明らかになる感染症の有無にかかわらず、未知の感染症に対しても予防策を講じることができる考え方です。

歯科医療は「口腔内」という、潜在的に感染物質の唾液・血液などにいつも触れている

特殊な環境です。使用した器具も現場で働く歯科衛生士や歯科助手の日常業務として

診療の合間に消毒や滅菌の「器材再生」をおこなうのが歯科医院の現状です。

歯科医療こそ、徹底したスタンダードプリコーションで医療提供を行い、患者さんにはもちろん、そこで働く歯科医療従事者にも安心して働くことのできる環境を作りだすことが大切だと考えます。

当協会では歯科医院の感染対策の向上に寄与し、歯科医療の安全と安心、歯科医療従事者の職場環境の安全と安心を培うことを目標に活動をしております。

協会の意義・理念について

協会の意義

日本の医療施設の総数が約18万件あるうち、歯科医院はおよそ6万8千件あります。医療施設の3割が歯科医院です。そしてその80%が個人経営の歯科医院です。

医科の総合病院や大学病院などの大きな医療施設では感染対策マニュアルが完備され、

専門の感染管理部門があり、医療法に基づき常に医療従事者に適切な教育と定期的な

研修が標準化されています。しかし、個人経営が大多数の歯科医院では感染管理の専門部門を配置することや、感染対策の定期的研修の標準化が難しいことが現在の課題としてあります。

このような課題が生まれた原因としては、歯科医院が個人経営で小規模な組織がゆえに

感染管理の考え方も経営者の判断や現場のメンバーの判断に委ねられてしまい、感染管理についてのレベルアップの機会を逃してしまいやすい環境が考えられます。

また、歯科医院の器材は種類が多く、医院ごとに設備基準や診療スタイルなどがそれぞれに違うことから、幅広い感染管理に対する知識と感染対策に対応する判断が求められます。

これらの問題を解決するには、古い慣習にとらわれず、グローバルスタンダードな感染管理の知識と新しい情報を取り入れ、科学的根拠をもとに感染対策を考え、自ら行動できる歯科医療従事者が増えることが必要だと考えます。同時に「感染管理に自ら関心を持ち、前向きに行動できる人を支援をする場」が必要です。

歯科医院のスタイルが多様化していく現代においてはより高い危機管理意識をもって、医院内の改善のために積極的に提案をしていくことのできる人財こそが重要です。感染管理に関心が高まるニーズのもとでの活躍が期待され、時代に求められている人になると考えます。歯科医療を通じて感染管理の専門知識を習得し、それぞれが活躍することが社会への貢献になり、当協会が目指す社会的な役割になります。

協会の理念

「安全・安心の歯科医療の提供を全ての人に。

 安全・安心の歯科医療環境を携わる全ての人に」

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