滅菌バッグ②ー滅菌バッグの選びかたー

器材再生
執筆:歯科感染管理協会 編集部 / 監修:長谷川雅代(歯科衛生士・教育委員長)

医療現場に欠かせない滅菌バッグは器具の保管を目的にします。どのような滅菌バッグが医院にあっているのか。つまりは経費的に負担にならないか、使用しやすいのか。どのように滅菌バッグを選ぶと良いのかを一緒に考えていきましょう。

形状から選ぶ

代表的な滅菌バッグには2つのタイプがあります。ロールタイプとパウチ/シール/カットタイプ(どれも同じ意味)です。(カットはしてあり、シールのないものもあります)
ロールタイプは必要な幅の滅菌バッグを好きな長さにカットして使用できるのが利点です。カットしないと使えないところが欠点でもあります。(写真はロールタイプです。私はこちらを使用しています。)
シールタイプは逆ですね。カットしないでもすぐに使用できる長さになっていますから、そこが利点です。欠点はサイズ展開が少ないこと。歯科器材はさまざまな大きさ、長さのものがありますから、〝帯に短しタスキに長し”の状態になる器材がでてきます。

価格で選ぶ

ロールタイプとパウチタイプではやはりロールタイプのほうが一見は安価です。ただ、好きな長さにカットできるので、器材に合わせて大きさを決めておかないと無駄な大きさで使用してしまうこともあります。

滅菌バッグ自体の原材料やブランドによっても価格は随分違います。滅菌器メーカーが推奨している滅菌バッグもあります。滅菌バッグに付随しているそれぞれの特性もあるので、価格に違いがでてきます。

用途によって選ぶ

滅菌方法によって滅菌バッグを選ぶ方法があります。高圧蒸気滅菌(AC)、エチレンオキサイドガス滅菌(EO)、AC/EO両用、プラズマ滅菌対応の滅菌バッグがあります。医院の滅菌器に合わせて選ぶと良いでしょう。

医院環境によって選ぶ

ロールタイプを選択したのであれば、必ず滅菌バッグを封鎖するためのヒートシーラーが必要です。ヒートシーラーにはシール幅によってさまざまな種類があります。封鎖性がとても重要な滅菌バッグですので、シールはしっかりとできる最低でも6mm以上のものを選びます。ヒートシーラーを設置する場所の問題もあります。滅菌バッグをカットする手間も考慮します。マンパワーが足りない医院であれば、ひとまずはパウチタイプの滅菌バッグを使用するのも選択のひとつです。

 

いかがですか?滅菌バッグの選択方法もさまざまです。医院環境にあった滅菌バッグを賢く選べるようになりましょう。

長谷川雅代

監修

長谷川 雅代

歯科感染管理協会 教育委員長 / 監修責任者
歯科衛生士(33年)

1993年堺歯科衛生士専門学校卒。30年以上の臨床経験を持ち、現在も臨床に立ち続けることで「歯科医院の今」を熟知する。その豊富な知見を強みに、スタッフ教育や院内環境の改善に携わる。DHマネジメント協会に所属し、新人教育や標準予防策に基づく意識改革を提案する専門家として全国で研修を行う。理想論に留まらない、現場を知るからこそ可能な実践的感染管理システムの構築とマニュアル整備に注力している。