「一生懸命頑張っているけれど、できてるか心配」
「今の方法が正しいか確認したい」
「何から始めれば良いかわからない」
個人で経営されていることが多い歯科医院は感染管理専門スタッフがいる病院とは違い、診療をしながらスタッフが器具を洗い、消毒や滅菌をおこなうことが多いのが現状です。
歯科感染管理での悩みの多くは「器材の再生処理(使用した器具を消毒・滅菌すること)の方法が正しくできているかがわからない」という、驚くべき悩みがあります。
なぜ、このようなことが起こるか。それは医院ごとに違う設備環境と多種多様に存在する歯科器具や材料が存在するからです。そして、診療スタイルの違いやマンパワーも器材の再生処理に影響します。そういった条件が重なり、感染管理の改善を試みようと思ってもどこから手をつければ良いかわからなくなり、結局そのままになってしまいます。
この理由として、歯科医院は一般病院と違い、感染管理に対する定期的な研修の教育システムが確立されていない医院がまだまだ多く、十分な感染管理の知識を得る機会がスタッフにないことが原因と考えられます。感染管理の書籍も多く出版されていますが、ガイドラインの内容を理解し、自分たちのスタイルに落とし込んでいくところが感染管理の難しいところです。
歯科衛生士学校では感染管理の授業がなかったわけではありません。消毒や滅菌についての学びはもちろんあります。菌やウイルスについても学びます。学びの深度は違うとは思いますが、歯科医師も同じはずです。学校では消毒とは、滅菌とはという理論は学びますが、どのようにそれを処理していくかの“How to”の部分をしっかりと伝えきれていない問題があります。
理由は医院の環境設備の違いです。医院の設備がそれぞれ違うので、統一して指導することが非常に困難なところから歯科衛生士の多くは感染管理の言葉は知っていても、実践までできていないことが多いです。
臨床実習先や初めて勤務した医院の方法などの“いちばん最初に出会った医院の感染管理の取り組み”が歯科衛生士の感染管理の考え方のベースになっています。これが現状です。
感染管理をしっかりとおこなうと経費がかかると考えられている先生は多くいらっしゃいます。これはまったく逆で、感染管理を適切におこなうことにより、経費を節約できます。
消毒室の配置の見直しでは、動線の工夫でスタッフが動きやすくなります。その結果、片付けや準備が早くなり、診療時間に余裕ができたりもします。
また、感染管理は清潔になった器具を保管する場所も大切にします。院内の整理整頓を行うことにもなり、在庫管理もしっかりとできるようになってきます。
また、感染管理を見直すことで、診療中も終業時も片付けが効率よく片付けることができます。結果、退勤時間の見直しに繋がるケースもあります。
退勤時間は感染管理に直接関係がなさそう見えますが、診療後に素早く片付けて退勤できるしくみはスタッフが感染管理を理解できていると実現します。
これまで多くの歯科医院にお伺いし、よくある事例はこのようなものです。一部をご紹介します
たとえば、上記のようなことを改善することにより経費の見直しをすることが可能になります。
スタッフはこれまでの医院の取り組みかたを最善だと思って処理を行なっていることもあります。
あるいは誤っていると判っているものの、先輩のやり方に口を出せない若いスタッフもいる医院もあります。
経費の節約は医院の経営に不可欠ですが、節約が先行し過ぎると不潔になってしまうことが起こります。医療現場の感染管理にはさまざまな決められたルールがあります。必ず守らないといけない部分をスタッフで認識することで、清潔を守ることができます。それらを知ってこそ、はじめて節約ができるようになります。どこを節約し、無駄を省くようにするか。
さまざまなアイデアで清潔を守りながら自分たちの働きやすい職場環境を築いていく。スタッフの腕の見せどころでもあります。
感染管理の改善点を効率よく見つけるコツは“多くの目で見ること”つまりは、院内のスタッフ全員で気づきを持ち合うことです。歯科衛生士の視点、歯科助手の視点はそれぞれ違います。ドクターのアシスタントをしているからこそ、気づけること。それはアシスタントをしている人でないと分かりません。同じく、予防処置をおこないながらの歯科衛生士の視点は気づけることは違ってきます。
また、これまで感染管理の院内研修をおこなっていなかった医院では研修をおこなってはじめて個人の感染管理の認識が違っていたことに気づかれるケースも珍しくはありません。
このコースではスタッフの皆さんと一緒にこれまでの感染管理を振り返りながら現状を把握し、改善点を見つけ出す内容にしてあります。歯科医院の感染管理で重要な『器材再生』『個人防護具』『手指衛生』の勘所をたった3時間で見直し診断ができる内容です。
スタンダードプリコーションに則り、感染管理のポイントが理解できれば無駄な経費をかけずに適切な感染管理体制を整えることが可能になります。コロナ禍を経験した今だからこそ見直しが必要です。
ぜひこの機会にお役立てください。
院内の感染管理の改善は3時間ではとうていできません。でも、「何からすれば良いかわからない」、「これまでが正しいのかわからない」のであれば、まずは改善のきっかけを作ることが必要です。
感染管理に必要な勘所を3時間に集約しました。このようなことができるようになります。
● 院内の感染管理状況を診断できる
● 改善する必要がある箇所がわかる
● スタッフ間の認識を合わせられる
● 過去の誤った習慣を見直しできる
● 効率よく動けることに気づくことができる
● 自信を持って医院の感染管理に向き合える
● 無駄な経費を見直すことができる
「今まで感染管理の研修を開催してことがない」「スタッフに任せている」医院は定期的な研修に役立てることができます。歯科医院はさまざまな環境から集まったスタッフです。それぞれの感染管理の認識を合わせることが医院の今後の清潔の基準作りには欠かせません。
感染管理はひとりだけ一生懸命になっても効力がありません。反対にひとりだけ理解が不足すると医院の清潔が維持できなくなります。
感染管理はチームでおこなうことに意味があります。
● 医院全体で感染管理の見直しがしたい
● 感染対策の基本が知りたい
● どこかた改善をすれば良いかわからない
● 消毒、滅菌の効率化をはかりたい
● スタッフ間で知識がバラバラで統一できない
● 感染対策があっているか不安
● 器材再生の正しい手順が知りたい
● マニュアル作成前に感染管理システムの構築がしたい
● 感染管理の経費を見直す機会がほしい