ごあいさつ

私たち歯科感染管理協会はスタンダード・プリコーションに則った感染対策とその管理を通じて人の幸せを考え、心地よい環境づくりの価値を提供します。

 

患者さんが心地よく医療を受けることができる環境、歯科医療従事者が心地よく医療を提供できる環境を歯科医院に携わる私たちが自らの手で作り出すことが大切です。医療を受ける側も提供する側も心穏やかに過ごせる環境が人びとの幸せを導く価値あるものと考えています。

 

医療は清潔が基本です。特に唾液や血液に触れることが日常的な歯科医療は感染のリスクが高いことが言うまでもなく、医院の環境に合わせた感染管理を確実に実践できる人材が求められます。

 

私たちは歯科医院の環境づくりをスタンダード・プリコーションの正しい知識を持って整えられる人材の育成をめざしています。そのためには「感染管理に自ら関心を持ち、前向きに実践できる人を支援をする場」が必要と考え、歯科感染管理協会を発足いたしました。

 

歯科感染管理を通じて、多くの人が「やってきて良かった」という瞬間に出会うために、協力し合いながら心地よい環境づくりをする仲間を応援します。仲間が活動することを支援し、繋がりを大切にします。

 

歯科医療現場で積極的に活躍できる人が増えることは社会への貢献となり、それぞれの現場で最善の感染管理ができる人を支えていくことが当会の社会的な役割と考えています。

協会の理念

人の幸せを考え、心地よい環境づくりの価値を提供します

協会の意義

日本の医療施設の総数が約18万件あるうち、歯科医院はおよそ6万8千件あります。医療施設の3割が歯科医院です。そしてその80%が個人経営の歯科医院です。

 

医科の総合病院や大学病院などの大きな医療施設では感染対策マニュアルが完備され、専門の感染管理部門があり、医療法に基づき常に医療従事者に適切な教育と定期的な研修が標準化されています。しかし、個人経営が大多数の歯科医院では感染管理の専門部門を配置することや、感染対策の定期的研修の標準化が難しいことが現在の課題としてあります。

 

このような課題が生まれた原因としては、歯科医院が個人経営で小規模な組織がゆえに感染管理の考え方も経営者の判断や現場のメンバーの判断に委ねられてしまい、感染管理についてのレベルアップの機会を逃してしまいやすい環境が考えられます。また、歯科医院の器材は種類が多く、医院ごとに設備基準や診療スタイルなどがそれぞれに違うことから、幅広い感染管理に対する知識と感染対策に対応する判断が求められます。

 

これらの問題を解決するには、古い慣習にとらわれず、グローバル・スタンダードな感染管理の知識と新しい情報を取り入れ、科学的根拠をもとに感染対策を考え、自ら行動できる歯科医療従事者が増えることが必要だと考えます。同時に「感染管理に自ら関心を持ち、前向きに行動できる人を支援をする場」が必要です。

 

歯科医院のスタイルが多様化していく現代においてはより高い危機管理意識をもって、医院内の改善のために積極的に提案をしていくことのできる人財こそが重要です。感染管理に関心が高まるニーズのもとでの活躍が期待され、時代に求められている人になると考えます。

協会概要

名称 歯科感染管理協会
設立日 2020年5月5日(手指衛生の日)
協会理念 人の幸せを考え、心地よい環境づくりの価値を提供する
代表理事

塚本千草 

長谷川雅代

所在地

〒107-0051

東京都港区元赤坂1-2-7-4F

関連企業 DHマネジメント協会